一章 試練

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真也「僕達も行ってみよう」 その時、沙希は真也の袖を掴んだ。 沙希「正気かい真也?あの人、どうみても怪しいよ!」 真也は振り返った。 真也「けどソル達の知り合いって言ってるんだよ?」 美月「ママが言ってたの。怪しい人に付いていっちゃ駄目だって」 裕二「けど…これから何をしたらいいのか分からないしなぁ…」 真也達はゼロスについて話し合う。 ゼロス「おい!!!!!!」 一同「っ!!」 ゼロスは部屋に戻り、真也達に叫んだ。 ゼロス「何たらたらしてんだ!!!さっさと来い!!!カスが!!!」 ゼロスはそう言い残すと、再び玉座の部屋から出ていった。 美月「な…なんなのあの人!?失礼にもほどがあるよ!!」 美月は頬を膨らませ、地団駄踏んだ。 真也「仕方ない、とにかく行ってみよう…」 真也達は険しい顔で、玉座の部屋を出た。 ゼロスは封印の扉の前に立っていた。 真也達が全員部屋を出た後、ゼロスは封印の扉に手のひらを向けた。 すると、封印の扉がゆっくりとしまった。 そして、円を描くように並んだソウルキーの円の中に、何かの空間に通じる穴が現れた。 ゼロスは真也達に振り返った。 ゼロス「ソウルキーを埋め込まれて殺された者は、ソウルキーの中で永遠の眠りにつく。だか、ある試練を受ける事で奴らを蘇らせることが出来る」 真也「どういう事?」 真也は身を乗り出してゼロスに尋ねた。 ゼロス「試練は、今俺様の開いた空間に1人が入り、ソウルキーを埋め込まれた全員の魂と戦い、倒す事だ。そうすれば、ソウルキーを埋め込まれた奴らは異世界へ行く事ができる」 沙希「異世界?」 ゼロス「しかし、異世界にそいつらが来ると、そいつらは今までの記憶が無くなり、これまでずっと異世界で暮らしてきたかのように生活を始める」
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