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真也「僕達も行ってみよう」
その時、沙希は真也の袖を掴んだ。
沙希「正気かい真也?あの人、どうみても怪しいよ!」
真也は振り返った。
真也「けどソル達の知り合いって言ってるんだよ?」
美月「ママが言ってたの。怪しい人に付いていっちゃ駄目だって」
裕二「けど…これから何をしたらいいのか分からないしなぁ…」
真也達はゼロスについて話し合う。
ゼロス「おい!!!!!!」
一同「っ!!」
ゼロスは部屋に戻り、真也達に叫んだ。
ゼロス「何たらたらしてんだ!!!さっさと来い!!!カスが!!!」
ゼロスはそう言い残すと、再び玉座の部屋から出ていった。
美月「な…なんなのあの人!?失礼にもほどがあるよ!!」
美月は頬を膨らませ、地団駄踏んだ。
真也「仕方ない、とにかく行ってみよう…」
真也達は険しい顔で、玉座の部屋を出た。
ゼロスは封印の扉の前に立っていた。
真也達が全員部屋を出た後、ゼロスは封印の扉に手のひらを向けた。
すると、封印の扉がゆっくりとしまった。
そして、円を描くように並んだソウルキーの円の中に、何かの空間に通じる穴が現れた。
ゼロスは真也達に振り返った。
ゼロス「ソウルキーを埋め込まれて殺された者は、ソウルキーの中で永遠の眠りにつく。だか、ある試練を受ける事で奴らを蘇らせることが出来る」
真也「どういう事?」
真也は身を乗り出してゼロスに尋ねた。
ゼロス「試練は、今俺様の開いた空間に1人が入り、ソウルキーを埋め込まれた全員の魂と戦い、倒す事だ。そうすれば、ソウルキーを埋め込まれた奴らは異世界へ行く事ができる」
沙希「異世界?」
ゼロス「しかし、異世界にそいつらが来ると、そいつらは今までの記憶が無くなり、これまでずっと異世界で暮らしてきたかのように生活を始める」
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