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裕二「それじゃあ意味がないじゃないか!」
裕二は目を丸くしてゼロスに叫んだ。
すると、ゼロスは裕二を睨みつけた。
ゼロス「話は最後まで聞け!カスが!もし試練を乗り切ったら、俺様がきさまらを異世界へ送る。そしたら異世界でソル達を見つけだし、地球の事を思い出させればいい」
ゼロスは手のひらを上に向けた。
すると、ゼロスの手のひらから小さな箱が現れた。
ゼロス「こいつは魂を入れる事が出来るソウルボックスだ。地球の事を思い出した奴は魂になる、それをこいつに入れればいい。こいつには最大5人までの魂を入れる事が出来る」
真也「わかりました」
真也はゼロスに頭を下げ、仲間達に振り返る。
真也「みんな。僕に試練を受けさせてくれないか?」
真也は背中の魔神剣を抜刀し、魔神剣を見つめる。
真也「僕は自分の力を試したい。僕とソルが作ったこの魔神剣で!」
すると、一同は心よく頷いた。
裕二「わかった。負けるなよ!真也!」
沙希「ボクも行きたかったけど…、ボクは真也を信じるよ!」
美月「お兄ちゃん…絶対に無事で帰ってきてね!」
美月は涙目になって真也を見つめた。
真也「みんな!ありがとう!」
真也は仲間に笑顔で礼を言った。
そして真也は封印の扉の中央の穴まで歩みよった。
その時。
ゼロス「がんばれよ…」
真也「っ!」
真也は目を丸くしてゼロスに振り返った。
ゼロスは腕を組んでそっぽを向いていた。
真也「ありがとうございます。そういえばあなたの名前は?」
ゼロス「ゼロスだ」
ゼロスは真也に向き直って答えた。
真也(ゼロスさんは、本当にソル達を大切に思ってるんだな。ソル達のためにこんなに一生懸命考えてくれてるなんて)
真也はニッコリと笑顔でゼロスを見つめた。
その瞬間、ゼロスは額に血管を浮かびあがらせた。
ゼロス「何ニヤニヤしてやがる!!!さっさと行け!!!!!このカスがぁ!!!!!」
ビシッ!
真也「うわぁーー……」
ゼロスは真也を穴に向かって蹴り入れ、真也は穴の中に落ちていった。
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