一章 試練

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裕二「それじゃあ意味がないじゃないか!」 裕二は目を丸くしてゼロスに叫んだ。 すると、ゼロスは裕二を睨みつけた。 ゼロス「話は最後まで聞け!カスが!もし試練を乗り切ったら、俺様がきさまらを異世界へ送る。そしたら異世界でソル達を見つけだし、地球の事を思い出させればいい」 ゼロスは手のひらを上に向けた。 すると、ゼロスの手のひらから小さな箱が現れた。 ゼロス「こいつは魂を入れる事が出来るソウルボックスだ。地球の事を思い出した奴は魂になる、それをこいつに入れればいい。こいつには最大5人までの魂を入れる事が出来る」 真也「わかりました」 真也はゼロスに頭を下げ、仲間達に振り返る。 真也「みんな。僕に試練を受けさせてくれないか?」 真也は背中の魔神剣を抜刀し、魔神剣を見つめる。 真也「僕は自分の力を試したい。僕とソルが作ったこの魔神剣で!」 すると、一同は心よく頷いた。 裕二「わかった。負けるなよ!真也!」 沙希「ボクも行きたかったけど…、ボクは真也を信じるよ!」 美月「お兄ちゃん…絶対に無事で帰ってきてね!」 美月は涙目になって真也を見つめた。 真也「みんな!ありがとう!」 真也は仲間に笑顔で礼を言った。 そして真也は封印の扉の中央の穴まで歩みよった。 その時。 ゼロス「がんばれよ…」 真也「っ!」 真也は目を丸くしてゼロスに振り返った。 ゼロスは腕を組んでそっぽを向いていた。 真也「ありがとうございます。そういえばあなたの名前は?」 ゼロス「ゼロスだ」 ゼロスは真也に向き直って答えた。 真也(ゼロスさんは、本当にソル達を大切に思ってるんだな。ソル達のためにこんなに一生懸命考えてくれてるなんて) 真也はニッコリと笑顔でゼロスを見つめた。 その瞬間、ゼロスは額に血管を浮かびあがらせた。 ゼロス「何ニヤニヤしてやがる!!!さっさと行け!!!!!このカスがぁ!!!!!」 ビシッ! 真也「うわぁーー……」 ゼロスは真也を穴に向かって蹴り入れ、真也は穴の中に落ちていった。
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