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大通りの近くを、一人の美少女が歩いていた。
外人なのか、髪は金色に輝いている。
「何かしら、今の――」
彼女の名前は可憐(かれん)。
可憐は少し気になり足を止めたが、学校に遅れるといけないので、再び学校に向けて歩き出す。
光っているのがわかる。
(俺、生きてるのか……?)
貴明は目を覚ました。
目の前に老人がいた。他にも周囲に大勢の人がいる。
「ありがとうよ。少年」
「は、はあ」
周囲の人は、
「いや~、良かった~」とか、
「若いっていいわね~」とか言って散っていく。
貴明は横になっていたので、立ち上がる。
「俺、車に跳ねられたんじゃ……」
老人はにっこりと笑い、貴明に言った。
「そうじゃの。そして少年、君は一度死んだんじゃ」
「そ、そうなんですか」
ボケているのか?と思ったが老人の言葉を待った。
「信じていないな。ならこれをやろう」
老人は銀色に輝く指輪を取り出した。
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