~第一章~

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    大通りの近くを、一人の美少女が歩いていた。 外人なのか、髪は金色に輝いている。 「何かしら、今の――」 彼女の名前は可憐(かれん)。 可憐は少し気になり足を止めたが、学校に遅れるといけないので、再び学校に向けて歩き出す。 光っているのがわかる。 (俺、生きてるのか……?) 貴明は目を覚ました。 目の前に老人がいた。他にも周囲に大勢の人がいる。 「ありがとうよ。少年」 「は、はあ」 周囲の人は、 「いや~、良かった~」とか、 「若いっていいわね~」とか言って散っていく。 貴明は横になっていたので、立ち上がる。 「俺、車に跳ねられたんじゃ……」 老人はにっこりと笑い、貴明に言った。 「そうじゃの。そして少年、君は一度死んだんじゃ」 「そ、そうなんですか」 ボケているのか?と思ったが老人の言葉を待った。 「信じていないな。ならこれをやろう」 老人は銀色に輝く指輪を取り出した。
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