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光が消えた。
彼女が貴明を見て口をパクパクしている。
貴明は自分をよ~く見てみた。
「ん~?ん!?なんだこりゃ!」
貴明は変わっていた。姿形が目の前にいる美少女と全く同じである。
「――え?」
それだけではない。声も高くなっていた。
貴明はドリリンをはめた薬指を見た。しかし薬指には何もない。
「これ、ほ、本物だ。願いを叶えると、消えるのか」
残りのドリリンはあと三つ。
「あ、あんた」
彼女は口を開いた。
「見たことない魔法だわ。ちょっと来なさい」
「へ?」
貴明は金髪美少女、可憐に引きづられた。
「ど、どこに行くんですか?」
「私の家」
感動した。これはお誘いだ。オーケーのサインだ。でも今、自分は女の姿だ。
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