~第二章~

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「そ、それって、わ、私のことが、好きってこと?」 顔を赤らめ、照れている可憐は、かなり貴明の心にぐっときた。 貴明は思わず可憐を押し倒した。今は可憐の姿形であることを忘れてはいけない。 「ちょっ――」 可憐の拳が顔面に命中し、部屋の隅に吹っ飛んだ。 「あ、ご、ごめん」 しかし貴明は気絶していた。 目を覚ますと、可憐が目の前に座っている。 「あ、気づいた?ごめん。風の手加減がまだできなくて」 (風?なんのことだ?) 「でもでも、あなたがいけないのよ。いきなり、あんな……」 可憐は再び顔を赤くした。 「風って?」 「え?ああ、私の魔法。あなたは何の魔法?願いを叶える魔法なんて聞いたことないんだけど」 魔法。ああ、彼女はちょっと頭のネジがずれているのだろう。 だが、願いを叶える指輪。それつまり魔法。 よくわからないが、魔法はホントにあるのか。と貴明は思った。 「俺、魔法なんて使えないよ。てか、今初めて聞いた」 「へ?」 可憐はきょとんとした。
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