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三人目
またも華を買いたいと言う客が訪れた。
昨晩、華を買った老いた旦那が華を買ったが何も無かったと自慢気にでも話したのだろう。
玉李家の使いはなく。
逆に昨日の老いた旦那の家から使いが来た。
華を水あげしたいと。
だが、玉李の旦那との約束が有る。
しかし、この好条件は捨て置けないと女将は狡猾だった。
うまい事を言って、断りもせず承諾もせずに帰した。
これで、玉李の旦那が駄目でも他に厄介払いが出来る。
女将はほくそ笑んだ。
そして、三人目の客を軽い気持ちで取った。
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