5691人が本棚に入れています
本棚に追加
/287ページ
夜になるまでには学校に戻りたい。
梓も大和も心配だし、なんといっても礼奈が動き出す。
礼奈をどうするかはまだ決めていない。
ただ、どうにかしなきゃいけないと思っているだけだ。
礼奈が死んでまで頼みにきたことだ。
体を見つけたはいいが、その中身に何かいたのなら、それをどうにかして礼奈に返したい。
でも礼奈の魂は外にいるのに何が礼奈の体を動かしているのか?
なんとなく思い当たることがないでもない。
でもそれは想像でしかなく、真実ではない。
本当のことを知っているのは校長だと考えた。
だからこそ友喜はここまで来たのだ。
うろうろと歩いている時、ふと視線を感じて友喜は顔を上げた。
「?」
でも、誰もいない。
最初のコメントを投稿しよう!