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友喜は小さな部屋にある椅子に座っていた。
部屋の中は全部が白く、友喜の座っている椅子も、すぐ目の前にある机も白い。
「趣味わりーな」
全てが白い部屋で、落ち着かない様子で友喜は呟いた。
学校を出てから、変な男達に囲まれこの部屋に通された。
校長と話がしたい、と言ったら「少し待て」と言い残し、誰もいなくなった。
少し待ったら校長に会って話ができる………
そう思っていたが、来ない。
時計はないが、もう何時間も経っているはずなのに誰も来ない。
人のいる気配がしない。
イライラと立ち上がり、友喜は部屋の中をぐるぐると歩きまわる。
何かしていないとさすがに頭がおかしくなりそうだった。
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