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ﾍﾞﾗﾝﾀﾞに寄り添う影二つ
｢今日はながれぼしが見える日らしいの｣
女の子は嬉しそうに言う。
｢知ってるよ。だから、こうやってまってるんじゃんか｣
一方、男の子は面倒くさそうな様子。
｢ぶー、いーもん。見つけたって教えてあげないから！｣
｢あ、光った｣
｢え、どこどこ！？｣
｢ばぁか、もう行っちゃったよ。だまって見てろ｣
女の子は、ほっぺたを膨らませたが、結局黙って夜空を見上げる。
｢あ！｣
しばらくして一際輝く流れ星が見えた。
｢お願い事した？｣
｢したけど、教えてやんねーもん｣
｢なによぅ、じゃぁ私も教えてあげない！｣
｢別にきいてねぇもん｣
喧嘩しながら寄り添う二人。
二人のささやかな願いは
ずぅっと一緒にいれますように
お互いそれを知る日は遠い…
おしまい
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