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「一体お前が何の勘違いをしてるかは分からないが、俺は別に朝比奈さんにそういった感情を持ち合わせてないぞ」
「嘘よ。あんたいつもみくるちゃんからお茶貰う時デレデレするじゃない」
あんな校内一と言っていいほど可愛い人からお茶貰ってニヤけない奴はいないだろうよ。
「それに! 現に昨日もあってたじゃない! あれは何よ!!」
まるで浮気現場を目撃した新妻との会話みたいになっているのは気のせいか?
「ごちゃごちゃ言わずにその理由を言いなさいよ!!」
「あれはだな‥‥そう。朝比奈さんから相談を受けたんだよ。最近ハルヒの元気が無いような気がする、とか言ってたぞ。俺はそんなことないと否定しといたが、朝比奈さんは自分の出したお茶がまずいんじゃないかと杞憂しておられた。だから色々と話してたわけだ」
「なんであんたに相談するのよ!? 有希や古泉君がいるじゃない!!」
ハルヒはずかずかとこちらに歩を進め、俺は思わず後退りしているうちにいつの間にか背が壁と触れ合っていた。こいつも怒ったような表情したり捨てられたら子犬のような寂しげな表情したりと忙しい奴だ。ガムを噛んだ息でも嗅いで「いいじゃない!」と言って笑ってればいいものを。
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