始まり

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トントントン.... 台所から聞こえてくる軽快なリズムが朝の訪れを感じさせる。 美「ゆずー?じん起こしてきてくれる?」 台所で朝食を作りながらリビングにいる柚子に問いかける。 柚「えー……また?どうせ起きっこないって!」 美「お姉ちゃん、忙しいんだもん。お願い」 柚「……分かった。」 そう言うと柚子はしぶしぶリビングを出ていった。 柚「もー。仁兄もいい加減、一人で起きたらいいのにっ!」 イライラしながら階段を上ろうとしていた時 ちょうど後ろから声がした。    
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