始まり

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仁「柚子…いつも、桃の前では頑張りすぎ。たまにはゆっくりしないと」 柚「…っ、仁兄…?言ってる意味が」 仁「桃のお姉ちゃんだから…しっかりしよう、って…しすぎ」 柚「そ、それは……だって」 仁「せめて、俺がいる時は素直になっていいんじゃない?」 柚「……う……ん…」 柚子がゆっくり頷くのを確認した後、仁汰はぱっと腕を離すと桃のいるベッドへと向かった 柚「…そっか…お兄ちゃん……だもんね。」 独り言のように呟きながら、柚子は納得したように頷いた 桃「ねえ、お兄ちゃん。さっきの写真っ……もう待ち受けにしたの?」 桃は仁汰の携帯を見ながらキラキラ目を輝かせて、なんとなしに仁汰に聞いた 仁「ばっ、も、桃!」 慌てて仁汰が桃の口を塞ごうと手を伸ばしたが、時既に遅し  
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