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美「はっ………んーん、何でもない。」
はっと我に返った美花はそれを誤魔化すように笑いながら言った
仁「そ……?じゃ、行くね」
美「え、あ……う、うん」
ぱっと手を離すと何か言いたそうな顔で仁汰の方を見ていた
仁「どしたの?美花姉?」
美「はい、行ってらっしゃい。」
戸惑う仁汰の背中を押しながら促す美花
仁「うん、じゃ、行ってきます。」
訳も分からず頭の上に?を浮かべたまま階段を降りていった
美「はあ……しっかりしなきゃ」
その瞳にうっすら光るものを溜めながら
自分のほっぺたをぺちっと叩いて気合いを入れると
美花も階段を降りていった
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