バンド

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真島くんがスタジオ練習に 遅れたことはなかった 今日遅れたのは川越の お見舞いにいっていたから そのとき彼は衝撃の真実を知った 川越と川越のおかあさんが 話しているのを 聞いてしまったらしい 「っく」 俺は走った 目からまた汗が出てきた かまわず走った 骨折はもうとっくに治ってた 走るぐらいはできた むかったさきは病院だった どこか懐かしかった ばたん 「駆じゃねぇか、練習はどうっ、、、」 ぐいっ 俺は川越の首根っこをおもいっきり掴んだ 「なんで、、、なんで?」 目から大量の汗がでてた たぶん走ったからかな? 「なんでがんだっていわなかった!」 「心配かけたくなかったからさ。言ったってどうにもならなかったしな、末期さ」 背筋に刺激が走った 「まっき、、、?」 「あぁそうさ、遺伝ってやつなんだろうな。ばかだよな、末期になるまで気付かないなんてさ」 「本当にばかだよ、、、俺たち仲間だろ?」 「、、、悪かった」 俺はその後静かにその場を立ち去った
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