ティーンロック

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彼らが用意した曲は一曲だった 間に合わなかったのだ ただ歌いたいそれだけだった 「歌いおわったらすぐ降りよう」 俺は言う 人は大勢いた 会場は広すぎた 「はは、僕らにはもったいないや」 矢崎くんがいう 「堂々としようぜ」 真島くんがいった そして時間になった 数々のバンドが披露していく 「なんだありゃ、凄すぎる」 俺は驚いた 「あれで10代か」 矢崎くんも続けて言う 「おい、次だぞ?準備しろ」 ガシャン ライトが俺たちをてらす マイクに手をあて言う 「この歌は先日亡くなった友人が作りました。彼は最後にこの曲を残していきました」 「聞いてください、my friend」 ありきたりなタイトルだと最初思った そして弾きはじめる ジャーン 観客もヒートアップ 俺の声が響き渡る あぁ緊張して声が変だ でも気にしない とにかく歌った ロックな音を奏でる 終わった 観客は大盛り上がり 大成功だった 「よし、逃げるぞ」 俺たちがその場を たちさろうとしたとき 「アンコール!アンコール!」 「え?」 「すいません、 今前のバンドが遅れてて もう一度でていただけませんか?」 スタッフがそういってきた ラッキーだった そして俺たちはまた熱狂の渦へ
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