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「名前も既に考えてあるんだ。聞いてくれ!聞いてくれないと神様なのに泣くから聞いてね。」
神様は懐から巻物を取り出す。
「その名も……『氷上戦士スベラネーガ』!!かっこいいでしょ!」
「かっこよくはないです。」
スベリンは真顔で神様のセンスを全否定した。
「ちくしょー!!泣きたい……でも今泣いたって仕方ないから、寝る前に泣こう。とりあえず、『氷上戦士スベラネーガ』で決定だから。そして、君、スベラネーガには特殊能力がある。」
「特殊能力?」
「そう。特殊能力。何と、氷の上で滑ってる間は、トークやネタなど、全てにおいて全く滑らなくなる!」
「何ッ!?」
スベリンの目の色が明らかに変わった。
「どうだい?君が今までずっと欲しかったものだろ?この能力をあげて、さらに生き返らせる代わりに、悪魔退治をお願いね……って話でした。どうする?やる?」
「やる!俺、やるよ!!」
スベリンは今にも宇宙に飛び出しそうな勢いで立ち上がった。
「よし、分かった。ならば生き返らせよう!テクマクマヤコンテクマクマヤコン……」
「ひみつのアッコちゃんじゃねぇか!」
「生き返れ!!」
「うわっ!」
突如、スベリンを光が包み込んだ。
「頼んだぞ、スベラネーガ……。」
1人残った神様は地上を見下ろして呟いた。
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