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煙草を買いに行こう。
携帯の電源もそろそろつけて。
煙草を買って腕を切ろう。
腕を切れば血管に、負担が行って。
心臓が悲鳴を上げて、寿命が
縮むらしい。
できれば明日にでも
終わらないだろうかと想う。
生きるのが恐ろしいのだ。
どうしようもなく。
携帯の電源さえつけたくないほどに、
私は生きていたくないのだ。
「君を好きになってよかった、最後に」
煙草を買いに行こう。
きっと私は
そろそろ死ぬんだろうと思う。
何故なら私が
それを望み始めているからだ。
私は私に甘かった。
優しくはないけれど甘かった。
「君には最後まで逢えなかったけれど
それでよかった」
ロマンチストぶって、
ベランダで口ずさみ
適当な詩に載せて私は奏でる。
煙草を買いに行こう。
煙草を買いに
ベランダから堕ちて。
大きな音を立て。
さようなら
さようなら
さようなら、臆病者
さようなら、空
さようなら、青
さようなら、貴方へ
さようなら、私
痛いんだろうな、と
綺麗な詩を私は、口ずさむ。
ロマンチストは汚く、死ねば良い。
私は目を閉じた。
煙草を買いに行こう。
煙草を買いに、逝こう。
...穢れたロマンチストEND
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