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あるところに、瑠依という少年がいました。
彼は緑色の髪をしているものですから、何かあっては大変、と、
心配症のお母さん、加奈さんに隠すようにいつも白いずきんを強制的に被せられてました。
「てか、野郎に頭巾てどうよ。本格的な変態になっちまうじゃん。」
それからなんやかんやがありまして、病気で寝たきりのおばあさんの所にお見舞いに行くことになりました。ワインと食パンを入れたバスケットを手に、家を出ました。
おばあさんは一人暮らしなので、お母さんは心配だったのでしょう。
「つーか、ワイン好きのおばあさんかよ。」
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可愛い小鳥がちゅんちゅんと鳴く森の中、空からはサンサンとした日光の光が白ずきんを照らします。
白ずきんは新鮮な森の空気を腹いっぱいに吸い込みました。
と、その時、
背後に誰かが現れました。
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