クレヨンしんちゃん

7/30

103人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
ひまわりちゃんは立ち上がると、段々になったスカートをくるりと回して、そばにあったカバンを持つ。 学校に行くんだ。 いってらっしゃいと言おうとしたけれど、やっぱり言う気になれなくて。 僕はぺたんとねころんだ。 へいの向こうにひまわりちゃんが消えていく。 顔の前に置かれたおちゃわんを、僕は鼻先ではじに寄せた。 お腹は、ぜんぜん空いていない。 ごはんを欲しいと思わなくなった。 おさんぽにも、あんまり興味はなくなった。 でも、なでてもらうのは、まだ好き。 抱きしめられるのも、好き。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加