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そうして彼女は叫んだの
やめて!!
振り返れば
二つの重なる銃声
二人の男は叫んだ
金髪の青眼の男は
左胸を
金髪の緑眼の男は
右胸を
彼女は舞った
溢れる真っ赤な薔薇の花びらの様
そして倒れた彼女は息絶え絶えに
二人が大好きだから
私はもう誰の領地にもならないから
独立しても
しなくても
あなた達は…ずっと一緒に
仲良くして………
彼女は散った
そして戦火の灯が消えた
暗く暗く
灰の舞う雨の中
紅い海に二人の男が膝をつき
雨を降らした
あぁ………神は何を臨むのか
...end
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