Fairy village

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「兄さん。そろそろ着きそうだよ」 「ん…あぁ、やっと着くか。ったく、何でオレがこんな遠い所まで来なきゃいけねーんだよ」 「仕方ないよ。大佐に頼まれた仕事だし」 「わかってるけどよー……」 「それに、ほら。賢者の石についても、何か手がかりがあるかもしれないし。ね?」 「んーそうだけどさー……なんつーか、とりあえず……」 「ん?」 「寒くね?」 ハックション!!と、盛大なクシャミをしながら言うオレの名前は、エドワード・エルリック。弟のアルフォンスと一緒に、北へ向かう列車に乗っている。 「それはそうだよ。今冬なんだし。おまけに、アメストリスの北側まで来たんだし」 「くっそ~~。なんでこんな寒い時期に、わざわざ北なんだよ!大佐のヤロー、帰ったら文句言いまくってやる……」 「まぁまぁ。大佐に頼まれた事が終わったらすぐ帰ればいいじゃん」 「あぁ……」 心地好く揺れる列車の中で、ブルブルと震えながら、オレは大佐に言われた仕事の内容を思い出していた。
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