無能と書かれた日

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「大佐、仕事をサボって寝ましたね?」 「なっ!何故分かった!!鋼のが言ったのか!!」 いきなり言われたので、私は焦ってしまった。 「いえ。エドワード君には会ってもいませんよ」 「では、何故分かったんだ!!」 「顔に書いてあるからです」 「へっ!?顔に書いてある?」 「えぇ、書いてあります」 「そんなはずないだろう。冗談はやめたまえ」 ハハハと笑って私が言うと、中尉はいきなり真剣な顔をして 「冗談ではありませんよ。ちゃんと黒いマジックで大きく書いてあります。『無能』って」 「何!!!」 慌てて近くにあった鏡を見ると、中尉が言った通り、私の顔の両頬に大きく『無能』の字が… 手で強く擦って落とそうとするが、落ちない…どうやら油性ペンで書かれているらしい。 私がショックを受けていると、中尉が話しだした。
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