272人が本棚に入れています
本棚に追加
「大佐、仕事をサボって寝ましたね?」
「なっ!何故分かった!!鋼のが言ったのか!!」
いきなり言われたので、私は焦ってしまった。
「いえ。エドワード君には会ってもいませんよ」
「では、何故分かったんだ!!」
「顔に書いてあるからです」
「へっ!?顔に書いてある?」
「えぇ、書いてあります」
「そんなはずないだろう。冗談はやめたまえ」
ハハハと笑って私が言うと、中尉はいきなり真剣な顔をして
「冗談ではありませんよ。ちゃんと黒いマジックで大きく書いてあります。『無能』って」
「何!!!」
慌てて近くにあった鏡を見ると、中尉が言った通り、私の顔の両頬に大きく『無能』の字が…
手で強く擦って落とそうとするが、落ちない…どうやら油性ペンで書かれているらしい。
私がショックを受けていると、中尉が話しだした。
最初のコメントを投稿しよう!