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えんぴつの憂鬱
わたしは鉛筆である。
昔は週に休みが一回有るか無いかほど忙しかったが
シャーペンとかいう新手の出現により、今では仕事はめっきり減り、無職のになるやつが急増して社会問題になっている
この不況の中安定した仕事は美術の時間程度しか無い…
しかしわたしは諦めない
例え背が縮む一方だとしても、シークレットブーツの「キャップ」がある
美術でもシャーペンでは出せない味のある色合いがある
いつかきっと自分の時代が戻って来ると信じて
わたしは今、筆箱の中で半永久的な眠りについている…
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