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楽屋に戻るために、ぼーっとしんがら廊下を歩く。
バタバタバタ!!
なんだあ?って思って後ろを振り向いたら。
「ぎゃっ!」
「ぅわっ・・・」
走ってきた人とぶつかっちゃった。久しぶりにしりもちついたなー
「ご、ごめんなさい!!」
そのぶつかった人はものすごい速さで立ち上がり、またものすごい速さで頭を下げた。
いやいや、俺絶対悪い人に見えるって。
「大丈夫ですよ、俺も不注意ですし」
そう、あんまり痛くないしぶつかった人も悪い人に見えないし。
「あ、ありがとうございます!!」
「いや、だから大丈夫だから頭下げないで下さい、ね?」
若干焦りながら、だって俺頭下げられるの嫌いだし。
「いい人ですね!」
その人は今度キラキラした目で俺を見る。な、なんだ?
「いや、てか君こそ大丈夫?」
「あ、はい!俺、相埜雅斗って言います!」
「あ、俺はー・・・」
正直言うのを迷った。だって俺を知らない人でも名前を言えば変わる態度。そんなの嫌だし。
「???、どうかしました?」
「いえ、俺の名前は大谷蒼です。よろしく」
すると、案の定、
「大谷蒼??」
やっぱ教えるのまずかったかな?
「あー!昨日太陽くんが言ってた人ですか?」
「?、た、太陽くん?」
これはどういう状況?
、
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