始まりの日

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誰かと待ち合わせをしている訳じゃないがキョロキョロと辺りを見渡す 夏休みだからか、図書館は人で溢れかえっている この中には知り合いがいるかもしれない まぁ今の俺じゃ初見で分かる奴なんて居ないだろうし 「とりあえず…小説小説っと」 俺は小説…ラノベが陳列されている区画に向かう 図書館に来た理由で 俺の趣味、その1だ 情報によると、俺の愛読している作品の新刊を入荷したらしい 「まぁ…借りられてる可能性もあんだけどね…っと」 作者名の五十音順に並ぶ棚から数十秒で目当ての作品を見つける まぁ、通い詰めてるから大体の場所が分かるだけなんだが 「ん~…表紙もなかなかいいな」 目当ての新刊を手に持ち一応カウンターに借りに行く この時、俺は失念していた 一連の動作を男だった時と同じ様にしてしまった
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