青空

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腕に力を入れ身体を起こすと、いつもとは違い身体が軽い。 そのままの勢いで立ち上がり、よろめきながらも庭先に出てみた。 …あぁ、なんて気持ちいいんだろう。 陽の光を浴びるのは、いつぶりだっただろうか。 風は気持ちよく、久しぶりに見る空には青色が広がっている。 雲ひとつない青空とは、きっとこういう空の事をいうんだろうな…。 あまりの眩しさに顔に手を翳し、空を見上げる。 この青空は広く、どこまでも繋がっている。 空を翔ける鳥のように、僕もどこまでも翔けていきたい。 この同じ空の下にあの人達もいるはずだから。 . . .
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