確かな愛を…

one

俺も自分が考えた手書きのプランをパソコンに打ち込みながら仕事を進めていく。
が、ただ一つ気になることが…。

パソコンから目を離し、ちらっと周りの様子を伺う。

バチッ

篤志くんと目があった。俺は嬉しくて目が離せない。

プイッ

あれ？思いっきり目を逸らされた？
…あ、やっぱり今機嫌が悪いんだ…。

ずっと前から篤志くんに特別な感情を抱いていたにも関わらず、その気持ちを伝えることができずにいた。

いままで作ってきた関係を壊す可能性がある言葉を、俺はどうしても口にすることができない。

今までの関係でいいんじゃない？

そういって弱い自分が出そうとする一歩を引いてしまっていた。