5人が本棚に入れています
本棚に追加
最上暁都
「ミク……お前、泣いてるのか?」(驚いて)
初音ミク
「マスター……苦しい、です……。どうしてこんなに胸が痛いんですか……?」
最上暁都(ナレーション)
「その時俺は、ミクを何とかしてあげたいと思っていたが、それよりも、ミクが泣いているのが不思議でならなかった。この涙は超光分子なのか?」
最上暁都
「ミク……」
(暁都はミクの涙を拭おうとする)
初音ミク
「っ! ます、たー……」
(しかし、当然涙も超光分子で、暁都の手はミクの顔を通り抜けた)
最上暁都
「! ……ごめん」(慌てて手を引っ込める)
初音ミク
「いいんです」(気弱に)
最上暁都
「本当に……ごめん……」
初音ミク
「私は、……超光分子で出来てますから。触れられませんし、ましてや触れることなんて……」
最上暁都
「俺が……お前を実体化することが出来たら……」(呟くように)
初音ミク
「……っ……そう、ですね」
最上暁都
「何だミク、嬉しくないのか?」
初音ミク
「いっ、いいえ! そんなことないです! 嬉しいです!!」
最上暁都
「そっか」
最初のコメントを投稿しよう!