第一話

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最上暁都 「ミク……お前、泣いてるのか?」(驚いて) 初音ミク 「マスター……苦しい、です……。どうしてこんなに胸が痛いんですか……?」 最上暁都(ナレーション) 「その時俺は、ミクを何とかしてあげたいと思っていたが、それよりも、ミクが泣いているのが不思議でならなかった。この涙は超光分子なのか?」 最上暁都 「ミク……」 (暁都はミクの涙を拭おうとする) 初音ミク 「っ! ます、たー……」 (しかし、当然涙も超光分子で、暁都の手はミクの顔を通り抜けた) 最上暁都 「! ……ごめん」(慌てて手を引っ込める) 初音ミク 「いいんです」(気弱に) 最上暁都 「本当に……ごめん……」 初音ミク 「私は、……超光分子で出来てますから。触れられませんし、ましてや触れることなんて……」 最上暁都 「俺が……お前を実体化することが出来たら……」(呟くように) 初音ミク 「……っ……そう、ですね」 最上暁都 「何だミク、嬉しくないのか?」 初音ミク 「いっ、いいえ! そんなことないです! 嬉しいです!!」 最上暁都 「そっか」
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