第一話

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最上暁都 「もう胸は大丈夫か?」 初音ミク 「ぁ、はい。平気ですっ……」 最上暁都 「そうか? それじゃあ、もう寝るか。ミクも充電しないとな」 初音ミク 「はい。お願いします」(無理やり笑って) 最上暁都 「じゃあ、Vちょうだい」 初音ミク 「わかりました」 (ミクをかたどっていた超光分子はVに吸い込まれ、ミクの姿は消えた) 最上暁都 「VをSUSBに繋いで、と……」 最上暁都(ナレーション) 「SUSBとは、元々はパソコンでしようされていたUSBコネクタが原型で、今はコンセント代わりとして全世界で利用されているものだ」 最上暁都 「おやすみ、ミク」(やんわりと) (暁都、押し入れから布団を出し、床につく) 最上暁都(ナレーション) 「それにしても……さっきのミク、変だったなぁ……。今までも少し変なところあったけど。……やっぱ、中古だから前のユーザーの記憶が少し残ってんのかも。明日少しデータ整理してあげようかな。……本当は改造行為と見なされるから駄目なんだけど……。ミクのためだ。……と、いいつつ俺はきっと知的欲求を満たしたいだけなんだろうな……。……もう寝よう」(最後の方、自嘲して) (暁都、眠りに落ちる)
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