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赤かった顔が真っ青になった。
「なんでもなくはなかったかもしれないけど、俺はピンピンしてるし大丈夫だよ!」
焦る春を見て俺も焦る。
いたいけな子を苛めてるみたいな、悪いことをしてる気分になった。
もっと卑屈な言葉で攻めてみたいとも思うけど・・・すみません自重します。
「そっかごめんね。」
「俺は頑丈だから大丈夫!それよりもう寝ようか。初日から遅刻なんてしたら担任が煩いからさ。」
春はコクンコクンしていて、もう眠りそうだったから寝室へ促す。
「うんそうだね。おやすみなさい。」
「ん、また明日。」
春が部屋に入ったのを見届けて俺も自室に入る。
小さいは禁句だな。
春の前では言っちゃダメだ。
それより、今度部屋の鍵を買いに行かないと。
この部屋を見られるのは流石にまずいだろう。
俺は、もうすでに部屋に入られていたなんて、まだ知らなかった。
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