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「………」
「………」
二人の間に沈黙が生まれる
「何か……ありました?」
沈黙を破ったのは少女の方だった。聞こえなかった事はないだろうが、聞き返す意味で、もう一度聞いてみる
「えーと……どれにしようかなと、悩んでまして」
軽くパニック状態の少年は、思わず敬語で返答してしまう
「ああ、じゃこれなんてどうでしょうか?」
少女が閉じてあったメニューを机の上に開ける
「ご注文は、モンブランお一つでよろしいですね?」
あれから少しして、少女の進めもあり少年は、結局モンブランを注文することにした。ここまでで、計30分は費やしただろうか。そんな事を考えながら落ち込んでいると、少女が奥からお盆にケーキを乗せてってこっちに来てるのが見えた
「ご注文のモンブランです」
慣れた手つきで少年の前にケーキを置く少女を見て関心する。そこでふと気がつく。少女の持つお盆には一つのショートケーキがあった
「良ければ向かい側に座ってもいいですか?ちょうど休憩なんですけど、他に席が無くって」
辺りを見回して見と、確かに店内は満席の状態である。少年からすれば、わざわざ自分の為に色々とケーキをお勧めしてくれたりと面倒を掛けたのだから、直ぐにオッケイした
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