01 出会いはいつも、突然に

7/8
前へ
/50ページ
次へ
【海鳴市 高層ビル街】 時刻は16時を回り、空は夕暮れに沈もうとする時間帯である。ここも例外でなく、夕日が照らす町並みは少し寂しいイメージを与える 「近い…かな」 高層ビル屋上の一つに、二つの人影があった。一人は、金色の髪に黒いマントを羽織り、戦斧を持つ少女。もう一人は、オレンジ色のロングヘアーにTシャツ、ジーパンといった、ラフな服装をした女性である 「感じるね。私でもわかるよ、フェイト」 少女――フェイト・テスタロッサ――は、軽く頷いて両目を閉じ、足元に魔法陣を形成する フェイト「発動はしてないみたいだし、場所もだいたい特定できた」 「そう距離も離れてないし、ここからなら転移魔法を使わなくても行けそうだね」 フェイト「うん。行くよ、アルフ」 「おう!」 アルフと呼ばれた女性とともに、フェイトは並び立つビルを跳び移りながら目的の場所へと移動した
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加