01 出会いはいつも、突然に

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フェイト「ここだね」 フェイトとアルフが訪れたのは公園だった。人の気配はなく、目的の物を探すには好都合だった アルフ「フェイト」 少しして、アルフが道の端に落ちている小さなひし形の宝石を見つけ、指差す 【ジュエルシード】 それが宝石の一般的呼称であり、フェイトが求める物であった フェイト「ッ!?バルディッシュ!」 BARDICHE《Scythe form. Set up.》 フェイトはジュエルシードから目を離し、真っ直ぐ前を見る これまで幾度とぶつかり合った少女――高町なのは――がこっちに向かって、飛んで来ていた なのは「フェイトちゃん」 なのはが、自分を名前で呼んでくれたことに、フェイトは少し驚く。しかし、直ぐにバルディッシュを構え直す フェイト「でも……譲れないから」 なのは「私は、フェイトちゃんとお話したいだけなんだけど」 なのはもまた、戦闘体制のフェイトを見てレイジングハートを構える 張り詰めた空気の中、二人は同時に駆け出す お互いの一撃がぶつかり合う瞬間、二人の間に光が割って入った 「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。詳しい事情を聞かせてもらう」
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