00 過去

4/8
前へ
/50ページ
次へ
スーツの男が、まるで元から持っていました、と言わんように、自らの右手にある刀を、少年に向ける 「お前に戦い方を教えたのは誰だったかな?」 瞬間、男は既に少年の背後に回り込み、振り上げた刀を振り下ろす 少年はその一撃を刀で受け止めるが、相手の剣撃に耐え切れず、吹き飛ばされ地面へと倒れる 「さあ、もういいだろう。終わりにしてやろう」 男の足音が、一歩、また一歩と少年へと近付いて来る 「さらばだ」 男は少年の心臓部に刀を突き付け、手に力を込める 「ぐわぁぁぁっ!!」 鮮血の散る音と共に、悲鳴が荒野に響いた
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加