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スーツの男が、まるで元から持っていました、と言わんように、自らの右手にある刀を、少年に向ける
「お前に戦い方を教えたのは誰だったかな?」
瞬間、男は既に少年の背後に回り込み、振り上げた刀を振り下ろす
少年はその一撃を刀で受け止めるが、相手の剣撃に耐え切れず、吹き飛ばされ地面へと倒れる
「さあ、もういいだろう。終わりにしてやろう」
男の足音が、一歩、また一歩と少年へと近付いて来る
「さらばだ」
男は少年の心臓部に刀を突き付け、手に力を込める
「ぐわぁぁぁっ!!」
鮮血の散る音と共に、悲鳴が荒野に響いた
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