225人が本棚に入れています
本棚に追加
「なっ!?」
その悲鳴に一番驚いたのは、スーツ姿の男であった。彼は、まだ少年に刃先を突き付けてはいるが、その刃が少年の身体を貫いてはいない。そもそも悲鳴の主は、後ろから聞こえてきたのだ。そして彼が振り向いて見た。自分の部下の一人が、味方を撃った所を
「安心しな。急所は外してある」
「かっこつけてんじゃあねーよ、タコ」
「五月蝿い、俺は寧ろタコさんより、イカさん派だ!」
味方を撃ったその男は、何やら意味不明な会話しているのだが、彼の周りにいる兵士が彼と話している様には見えなかった
「貴様、一体何者だ!」
スーツの男が、我慢ならない様子で叫ぶ
「俺のこと?」
スーツの男だけでなく、その場にいる兵士達も絶句した。兵士を撃った男の傍から、一匹の猫が、しゃべりながら現れたからである
「お前の事じゃねーよ、どうみても俺に聞いてるだろ」
「いやーひょっとしたら俺じゃね?と思って」
スーツの男がその隙に、談話中の一人と一匹に急接近する
「貴様は裏切り者として、此処で死んで貰うとする」
スーツ姿の男の刃が、男を捕らえる寸前の所で、身をかわす
「自己紹介がまだだったな。俺は、エルシド。とりあえず目的は、あんたらが追い回してたガキの保護ってとこだ」
「俺のネイムは、スサノオだ。しっかり覚えろよコノヤr」
エルシド「お前は少し黙ってろ」
スサノオ「(´・ω・`)ショボーン」
最初のコメントを投稿しよう!