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エルシドは、太刀となったスサノオを横一文字へ抜刀すると、弾丸、兵士の持っていた銃器、その全てが横に真っ二つとなった
テリオス「貴様はいったいっ!!」
テリオスが一歩エルシドへと近づいた時、地面へと急に倒れる
それを見た兵士がテリオスに駆け付けようとするが、同じように一人、また一人と全員が気を失い地面に倒れる
エルシド「流石、と言った所か。しかし、意識を保つのが限界のようだな。できれば、そのままじっとしていて欲しい。飽くまで目的は、そいつの保護。今あんたらを捕まえて、管理局へ…って事はしないさ」
テリオス自身、それは薄々感ずいていた。少年の保護が目的ならこの場に局員を連れてきては、色々面倒な事になるだろうと
エルシド「それに、そろそろ……」
テリオス「っ!!」
目線の先に、荒野に見える一人の女性がこちらに向かって来ている
テリオスはそれを見て、顔を青ざめて震え出す。まるで、怯える子供の様に。そして次の瞬間、女性はテリオスの視界から消えた
「やっぱり、あなただったのね」
彼が動かないであろう体を無理矢理動かして、声のする方向に向く。視線の先には、首の辺りで一つに結んだ腰まである長い髪、整った顔立ち。銀色の両目。どこかの制服であろう物を着ているその女性は、優しいイメージを見る人に与えるだろう
「そうか…そういう事………か……」
その言葉を最後に、テリオスは気を失う
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