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「加減が出来るようになったようね」 エルシド「ええ、結構時間が掛かりましたが」 「あの子は?」 エルシド「あそこに」 エルシドが、少し離れた所の地面に横たわる少年を指さす。二人は、気を失った兵士に気をつけつつ、少年の元に向かう エルシド「あのガキを、これからどうするつもりです?」 「とりあえず、こちらで預かるって事にしてるわ。後は、あの子次第」 スサノオ「話しはいいけど、先に武器化キャンセルよろ~」 エルシド「ああ、悪いな」 太刀が突然光りだす。光が晴れた時には、エルシドの腕には、スサノオが乗っていた エルシド「脱走してどれくらい逃げ続けたかは知らないが、相当ボロボロのようだな」 エルシドが改めて、少年を見た感想である。肌が露出している部分からは、切り傷や打撲の後が無数に見える 「苦しかったんでしょう。でも、もう大丈夫。私達は、あなたの味方だから」 少年にそっと手を伸ばす女性。少年は体を起こし、虚な目で彼女を見つめる。その瞳は、迷っているようにも見えた 女性はそれを見て、少年を抱きしめる 「その力の使い方を教えてあげる」 その言葉を聞いて安堵したのか、少年は女性に体を預け、少し涙を流して寝てしまった
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