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傘拍子
この歌は雨の中でだけ歌いたいな
だってこの歌がまた僕を泣かせることを
僕は知っているからね
これが痛みの歌になるなんて
思いもしなかったよ
でもこの歌が終わるまで
僕は精一杯頑張るよ
君の心に触れるような歌が歌えたらな
でもそんなことが出来るほど
僕の語彙は豊富じゃないんだ
でも針の穴くらい小さくてもいいから
何か感じてくれたらそれでいいんだ
君が同情が嫌いなのは知ってるけど
ちょっとくらいしてくれてもいいでしょ
全部君のせいなんだから
全部君のせいなんだから・・・
僕の名前が「ダーリン」とか
「あなた」みたいな何かだったらな
そしたら君が僕の名前を呼ぶたびに
皆がまるで恋人みたいだと思うでしょ
僕の脳が修理しなきゃいけないなんて
そんなことはわかってるよ
こんなことは言いたくないけど
こんな風にしたのは君なんだからね
でも僕は「僕」でしかなくて
僕が生きてるこの「人生」以外ないんだよ
僕が君の靴紐だったらな
絶対つまづかせないし
痛い思いもさせないのに
君の前でだけ息が出来たらな
そしたら君の為にだけ生きればいいんだ
あぁ・・・
君が好きな音楽をやれればいいのにな
君の人生の中の役割を果たせたらな
君が大好きな歌詞を書けたらな
君の愛の象徴になれたらな
君の・・・君の・・・
この歌は雨の中でだけ歌いたいな
だってこの歌がまた僕を泣かせることを
僕は知っているからね
これが無駄な歌になるなんて
思いもしなかったよ
でもこの歌が終わるまで
僕は精一杯頑張ったよ・・・
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