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「そういえばアイリス、お主のことを小長殿が探しておったぞ?何でも至急来てくれとのことじゃ。」
感動を生み出したのがダランならば、それを壊したのも彼であった。
「小長様が?何か…『失せ物』かしら…?」
「そうかも!アイリスは昔から第六感っていうの?探し物見つけるの得意だよね。」
「そうじゃの、ワシも何度か助けてもらった記憶があるのぅ。」
リリアのダランの言うとおり、アイリスは探し物、特に失せ物を見付けるのが上手いのだった。
その噂は広がり、今では東海で知らぬ者は居ないというのだから大変なことだ。
そして今回の依頼は彼女たちの居住区を纏める小長の頼み、その彼女が失せ物が得意、というのはまた別の話である。
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