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リリアは、大切な親友は。
今どこにいるの?
無事でいるの?
早く帰ってきて、お願いだから―――…。
その時彼女の瞳にはぼんやりと青く光る星が見えた。
夜空に咲くという星は見た事はないけれど、きっとこれくらい綺麗なんだわ。
アイリスはふとそんな事を考えた。
目の下に溜まる涙をぐいと乱暴に拭い、光の正体を知った。
『ティア・ドロップ』、『真実の瞳』とも称される至高の宝石。
「…『真実の瞳』…。真実を知るのは必ずしも良いとは限らない…。ダランじいは前にそう言っていたわ。だけど、わしは知りたい。怖いけど、知らなきゃいけない。」
何が彼女を変えたのか。
そう口にした彼女の表情には先程の影など、微塵も見えはしなかった。
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