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澪夜は実験体として生きてきた
時には国の為といわれ、各国の人々を虐殺したこともある
しかし、そんな澪夜にも感情はある
まだ生まれて間もない赤子を殺して何も思わないわけではない
しかし、殺さなければならなかった
自分の命の為に……
澪夜は天涯孤独だった
そしてそんな彼は度重なる実験や虐殺で死の恐怖がなくなっていった
しかし、澪夜は生き続けた
いつか自分にも楽しい未来がまっているのだと信じて
そして、その時は突然現れた
「あなた、ここからでたくない?」
もちろん澪夜は頷いた
目の前の人物が誰かなどどうでも良かった
この生き地獄から出してくれるといっているのだ
澪夜にとってそれ以外に理由はない
「いいでしょう。幸運を祈ります」
目の前の人物がそう言うと澪夜は意識を失った
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