第一痛 おっとっとのカニ~裏を突けば地獄の痛み~

14/42
前へ
/385ページ
次へ
赤い口紅を口からはみ出すくらい塗っている看護婦は、血を求める吸血鬼に見えた。 神谷がその顔に驚いていると、吸血鬼は神谷の腕に針を刺した。 なるべく刺している部分を見ないように、九官鳥のごとく顔を後ろに向けたが、痛いものは痛い。 血を抜かれ若干テンションの下がった神谷は診察室のベッドに座る。
/385ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3040人が本棚に入れています
本棚に追加