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視線が痛い…。
ちいってば、本当にブラコンなんだから。
でも、この状況じゃあしょうがないかな。
「裕翔、どうしたの?」
俺の頭を優しく撫でながら、先輩がゆるく首を傾げた。
「お兄…かっ、可愛い!さすが僕のお兄!」
あ、ちいがノックアウトされた。
「お兄、裕翔くんばっかり構っちゃ嫌!僕のことも構って!」
にやにやしていたと思ったら、いつの間にか表情をにやけ顔からいつもの可愛い顔に切り替えたちいがさりげなく俺と先輩の間に割り込んだ。
さすがブラコン。
先輩も先輩で嬉しそうににこにこしながらちいの頭を撫でたりするから、ちいがブラコン脱出出来ないんだろうけど。
どっちもブラコンなんだよねー、この兄弟って。
「お兄、今日の帰りは僕が迎えに行くから待っててね!」
「ん、待ってる」
(…そろそろ10分休み終わるんだけどなあ。山ちゃん怒ってるかなあ)
End
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