[第2話]ふた葉

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 う~む……  悩みに悩んだ結果、お父さんのことを書くことにした。なぜなら、お母さんのことについて書かれた作文を読んだお父さんを想像してしまったからだ。  自分のことを書いてもらえなかったお父さんが離婚だなんて言い出したら、私はお母さんについて行くことになる。仕事をしていないお母さんでは、料理は作れても私のことまでは養えない。  その結果、私達は路頭に迷う。
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