[第4話]し郎

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 ……やべぇ。  俺は名前を見るなり固まった。地元チームの頭からの電話。アイドルしか頭になかった俺は、月に一回行われる他チームとの合同集会のことを完全に忘れていた。  これは何があっても絶対に参加しなければならない。しかし、待ちに待っていた握手会が後少しで始まってしまう。  ──し郎は、別れ道に遭遇してしまった。
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