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陽平『今井亜里紗、玉流中学校出身。中学時代からなかなか気合いの入ったヤツだと聞いた』
悠貴『黙ってたらそうは見えないけどね』
駿介『…』
陽平『怖闇斗夢(ファントム)ってチームに入ってる。』
駿介『聞いたことある名前だな』
悠貴『俺も俺も!!』
陽平『レディースの族ながらかなりでかい力持ってるらしい』
3人は亜里紗の後ろ姿を見る。金髪の髪は背中の中ほどまであり、歩く度に左右に揺れる。
悠貴『でもなんでまた帝国なんかに?』
陽平『さぁ~?でも直ぐに交代するでしょ。駿介もそう思うだろ?』
陽平は駿介の方を見る。しかし、駿介は答えずに亜里紗の方に歩を進めた。
悠貴『おい!?』
駿介『A組の坂門駿介』
亜里紗『えっ!?』
駿介『よろしく』
亜里紗『馴れ合いは好きじゃないんだけど』
駿介『そんなつもりは無いよ。ただ隣の組束ねてるヤツがどんだけ強いか知りたいだけ』
亜里紗『バカにしてんの?女だからって舐めない方がいいよっ!』
と言い終わると同時に駿介の顔を殴る。
悠貴『っ…』
陽平『あらまぁ~』
悠貴と陽平はそんな亜里紗と駿介を見ていた。
駿介『………なるほどね』
亜里紗『ウソ…』
駿介『いい拳持ってんじゃん』
亜里紗『あんたなかなかやるね』
駿介『まだまだだよ』
亜里紗『あっそ。やっぱり此処に入学して正解だった。またね、駿介』
亜里紗はそう言うと背を向けて歩いていった。
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