帝国十二将編

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校長『この三年間を有意義なものにして下さい。これをもって祝辞とさせて頂きます』 パチパチと疎らな拍手が周りから聞こえる。 駿介『想像以上だな。こりゃあ』 駿介は自分の席から周りを見回した。目に入る新入生は殆どが不良。覚悟していたつもりだったがため息が漏れる。 司会『これで帝国高校入学式を終了いたします』 司会が言い終わると体育館のドアが開いた。全員の目線はそちらに向く。そこには1人の生徒が立っていた。 ?『校長。せっかくの入学式に俺の挨拶なしってのはないんじゃないか』 校長『しかし高橋…』 高橋『堅いこと言うなよ』 そう言うと高橋という生徒は壇上にあがり、マイクを取ると、 高橋『新入生の諸君、入学おめでとう。俺は総番の高橋智幸だ』 それを聞いた生徒たちがザワザワしだす。 駿介『あの人がこの学校のトップか』 高橋『いきなりだかお前らにはこれから各クラスの代表を決めてもらう。代表は明日の放課後生徒会室に集合。以上』 高橋はマイクを置くと壇上から降り出口へと歩く。 生徒1『クラスの代表じゃなく、俺が今から総番になってやんよ!』 1人の生徒が席を立ち高橋へ向かって殴りかかる。高橋はそれを避け、頭突きを食らわす。 生徒1『うっ…』 男子生徒は白目を向いて気絶する。 高橋『明日来なかったクラスは俺たち上級生がツブす』 そう言い残し体育館を出る。
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