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駿介『強っ…』
司会『えー、皆さん静かに!静かに!アクシデントがありましたが、入学式を終了します。自分の教室に戻りなさい』
司会はそう言ったが誰も動こうとしない。お互いに探りをいれているようだ。
駿介『チッ』
駿介は舌打ちをすると席を立ち教室に向かう。それを見て1人、また1人と席を立ち始め生徒たちは移動し始めた。廊下を歩く駿介に1人の生徒が話しかける。
?『あの状況で一番に立つなんてお前なかなかだな』
駿介『別に』
?『俺は高田悠貴、C組だ。お前は?』
駿介『坂門駿介。A組だったかな?』
悠貴『そりゃあ良かった。クラスが一緒ならお前とやり合わなきゃいけなかったからな』
駿介『喧嘩が嫌いな不良も居るのか最近は?』
悠貴『嫌いなわけじゃねぇわ。ただお前とは嫌だってこと』
悠貴は笑って駿介の肩を叩く。
悠貴『じゃあな。俺はこっちだから』
気付いたらA組の前まで来ていた。悠貴は手を振りながら歩いていった。
駿介『代表ねぇ~』
そういうのにはあまり興味が無いのだがどうせ誰かの下につくなら自分より強い奴がいいというのが駿介の考えだった。
駿介『喧嘩すりゃあわかるか』
駿介はドアを開け一番奥の席に座った。
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