風見幽香のお花畑 前編

12/12
146人が本棚に入れています
本棚に追加
/270ページ
──煙が晴れる。 「いない、か。まあでも薄々分かっていたわ、精々反撃のチャンスを伺っているか、それとも……」 二体の幽香が一人に戻っていく。 力すら同等の分身術、幽香には容易いことだった。 とん、と地上に降り立ち、 声高らかに、叫ぶ。 「逃げたか、妖怪の賢者。……これぐらいの攻撃で怯むような妖怪なんて最強と呼ばれる事を恥じなさい」
/270ページ

最初のコメントを投稿しよう!