鬼の片恋

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蒼い波が立つ海原を、一隻の船が走っていた。 長曽我部元親の船である。 各所を巡り、宝求め走っていた船は奥州近海で…1人の女性を引き上げる。 「アニキぃ!引き上げました!」 「おぅ! ……随分美人さんじゃねぇか」 目の前に、色白・金髪で腰位まである美人。 元親が、女性の頬をふわりと撫でると、呻き…静かにその両目を、ゆっくり開いていく。 「…大丈夫か?」 思考がまとまらないのか、少し ぼぉっと元親の隻眼を見詰める。 漸く女性が静かに言葉を紡ぐ… 「…あ、大丈夫です…」 凛とする声が、元親の耳を支配する。 「…此処は?」 「Σ///…此処は、俺の船だ。…あ、俺は長曽我部元親宜しくな!」 「…長曽我部…元親?」 「おぃおぃ、まさか俺を知らねぇのか?!」 「…すみ…ません(・_・`)」 「あ…き、気にすんなよ! 今から覚えれば良いからなっ!」
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